21蜃気楼 |
あれは蜃気楼だ! 私の求めているものではない!! そう思って時恃(じじ)なる道を進み続けて約3年 これこそが蜃気楼なり |
22立ち枯れ |
私の育てていた朝顔は 花も種も残さず ある日気がついたら立ち枯れておりました 花も種も残さず 新学期が始まって やがてはその朝顔のように 私は朝顔に水をやるのを忘れていたわけではありません また私自身に撒かれた水も |
23還らぬひと |
誰ひとりとて 変わらぬことはない 誰ひとりとて ただ変わらぬものは ただ還らぬものは |
24ココニイテ |
私がいつも無理矢理ものわかりの良い人のように 二つ返事でイッテラッシャイと言えるのは 強がりなだけでしかありません そうして私自身に最終的に必要なのは しかしながら私がココニイテと切に願うのは 私はそれゆえに導かれここにいると それさえあれば それさえあれば |
25十字架 |
一人目は十字架と翼
二人目は十字架と剣 私の中に刻まれた十字架と何か |