詩を書きたいと感じても手が止まっていた
私はきっとどこかで詩を否定していた うまく表現できない幼稚な自分のこころの内を
誰かに見せたりするのが怖かった ううん、違うね
否定されるのが怖かったんだ お前の苦しみも悲しみも
お手軽で陳腐な不幸自慢だっていわれるのが
すごく怖かった だから無理に笑って
「私はしあわせです」って魔法をかけた
今さら私が詩を書きたいと言ったら
誰か怒る人はいるでしょうか 今度はあなたをないがしろにしたりしないよ
陳腐なフコウで色彩ることもしない
仮初めのシアワセで色彩ることもしない 私のこころを書くよ
これが私だって伝えられるように
ひとつひとつに心をこめて やっぱり私はあなたが好きなんです
詩も、小説も、エッセイも
私のこころの欠片たちがとても愛しいんです |