雪が溶けた道路を見て思うこと

あるとき光の中に溶けられたらいいのにね
雪みたいに溶けちゃったらいいのに

私のいた存在の証なんて一切残さず
きれいで透明な光や水になれたらいいのに

夜になるたび苦しくなるよ
あるとき魔法が解けたみたいに
私は消えちゃうんじゃあないかって

私のいた存在の証なんて一切残さず
道路の雪みたいに溶けちゃうんじゃあないかって

何事もなかったかのように
小学生が登校して 車が通勤して
私の存在だけが消えちゃうんじゃあないかって

忘れられる苦しさを知る前なら
存在が消えることなんて怖くもなんともなかったのに