常闇の褥に横たわる

暗闇は心地いい
誰も光のもとで裁かない

いや、裁かないことで
正義を断罪しているのだろう

私も同じだよ

裁かないことで
否定しないことで
私の価値観をやっと守っている

否定されると揺らぐし、お前は悪だと言われれば動揺する

私自身も悪そのものではない
偽悪者なんだろうな

考えてみれば

攻撃しないも
否定しないも
裁かないも
競わないも

みんな隠れた競争だったかもしれない
私は心からそうしたくてしているのではなく
それが相手と差をつけられる理由だと思って
選んでいることを自覚している

正しさに縋りながら
正しさを否定しているよ