長い長い夢を見ました

もう疲れて
真っ白な光の中に消えたいと思って
気づいたら気を失っていたようです

長い長い夢を見ました
ピンク色のハートに金色の針金がぐるぐるぐるぐる
そして金色の棘がいっぱい刺さっているのです

わたしはそのハートが可哀想になって
針金と棘をいっしょうけんめい抜きました

傷ついたハートは私に言いました

「傷ついた自分に留まらないで」

私はハートを手にとって

「今まであった許せなかったことをすべて手放します」

と呟いた

 

目が覚めたら魔法のようにすべてが変わっていた、なんてことはない
いつものように朝は来たし、いつものように現実が横たわる

だけど私の中にはやわらかなあたたかさが満ちていた