無力さを感じる瞬間

 たまに感じることは、私の影響力なんて本当に微々たるものだということだ。
  常に無力感に苛まれることはないけれども、たまにすごく無力だと感じるのは、私に限界があると感じるときだ。
  そりゃあそうさ、誰だって自分の可能な範囲で人を助けるのだ。そう言ったらミモフタもないけれど。
  だけどやっぱり、「あんたがいてくれてよかったよ」って言ってくれるような人間に私はなりたいから、どうしようもなく無力だと感じるとき、自分がどうしてこんなに何も持っていない人間なのだろうかと、悩む。

 人間ってどうしてこんなに、ふたりも、さんにんも、もっともっと、いたりするのだろう。
  これだけ人がいれば、自分が孤独だと悩むこともないし、みんなで力を合わせられるなら、無力だと思うことよりもやれることのほうが多いのだと思うのだけれども。
  人間は無力なことよりも、何かができることのほうが多いと信じたいのだけれども。

 だけど私は、時々、友達にかける言葉すらみつからない無力な存在に成り下がるのだ。