異文化交流

 友達とつらつらと会話していたらすごいストーリーができあがった。

「若者と老人の異文化コミニュケーション」

花南「おじいちゃんのほうがゲートボール上手なんですよね。悔しくなった若者がおじいちゃんの頭めがけてダンクシュートをかますという。(警察沙汰だ)」
友人「痛ましい事件だな…(泣) これだから異文化コミュニケーションは怖いんだ。きれる若者! いやでもわからんぞ、意外と出来る若者に老人が悔しくなってあの棒で殴りかかるかも知れん」
花南「すごい異文化コミュニケーションだ。ゲートボールのクラブ対バスケットボールじゃあクラブの勝利だ」
友人「意外にも老人集団勝利! 老人集団!? 集団で殴りかかるのか。切れるおじいちゃん!」
花南「今後はオヤジ狩りでなく若者狩りが横行するわけですね……ゲートボールのクラブを持ったおじいちゃんたちを見たらかけこみの家に逃げ込むのよって教えられてるんですね」
友人「多分孫みたいな子は襲わない、お菓子を与えるんだ。でも高校生以上の年齢になると襲われるんだ。高校の入学式で校長が『皆さんもまた一歩大人の階段を登ったので今後は若者狩りに注意し……』とか言うんだ」
花南「おそろしい世の中だな。サラリーマンは傘をゴルフクラブのかわりに振り回して高校生の頭を狙うんですね。今日は平日なのでサラリーマンとご老人に注意してくださいみたいな注意報が流れるんだ」
友人「一番恐ろしいのは金曜日の夕方以降だ。明日は休みでリーマンがはっちゃける可能性が高いから部活動は一切なし、単独下校は禁止なんだ」
花南「そのうちやられる前にやれという若者たちが木製バットを片手に単独行動のおじいちゃんめがけて……おそろしい」
友人「でまた老人が復讐に…『何何さんとこのばあさん、何処高にやられたそうじゃ』『けしからん、奴らがその気ならこっちにも考えが…』とか縁側で日向ぼっこしてお茶飲みながら喋ってんだ。お茶のみながらする会話じゃねぇ(汗)」
花南「つば飛ばして入れ歯カタカタ言わせながら顔真っ赤にして怒ってるんですよ。おばあちゃんたちの護身アイテムが入れ歯なんですよね。これで噛まれると痛いんだぞ! みたいな」
友人「犬歯にやすりかけて鋭利に尖らせてんだぜ! おばあちゃん、それ牙っていうから! 今年の人気入れ歯モデルベスト10とかって雑誌で特集組まれてんだぜ」
花南「すごい。おばあちゃん専門の雑誌! 女の子はいくつになってもお洒落したい。金歯もいいけれどもプラチナの歯もいいな! みたいな」
友人「この冬、OHAGUROが大ブレイク!オトナのオンナの嗜みと言えばコレ! とかな!」
花南「OHAGURO! 江戸の女性のロマン。四谷怪談のお岩もおはぐろしてました! という」
友人「誰でも出来る御洒落、それがOHAGURO。この冬人気のOHAGUROは、カレの気を引く甘い香り! もう何年も一緒にいるカレに、今夜、あなたの魅力を見せてやれ! なんだこれwwwwww」
花南「マジでなんだこれですね。家かえるとばあさんの歯が黒くてじいさんびっくり」
友人「わからんぞ、じいさんもしかしたら『おかえりー』って振り向いたばあさんの黒い歯の笑顔にドキッ★ ってするやも」
花南「『今日のばあさんは肌がやけに白く見える』というやつですね」
友人「『なんじゃこれは……いい歳してなんなんじゃこの胸の高鳴りは…!』みたいな」
花南「胸が高なりすぎて大変なことにならないといいけれども。おじいちゃん高なりすぎちゃだめ」
友人「ご飯終わった後ばあさんドキドキしながら布団で待ってんのな」
花南「布団の中でどきどきしつつ待ってるうちに『どきどきどきどき、うっ、心臓が!』とならなけりゃいいけれども」
友人「やべえ十分あり得るオチだwwwww」
花南「ありえますよね。B級記事に『おはぐろに高なりすぎた胸、老人急死』とか書かれるんだ」
友人「めがっさいやだあwwwwwwwwwおはぐろが産みだした悲劇」

 この会話ログをとある別の友人に見せたら、「異文化交流からおはぐろの話になっている」と指摘された。
  私と友人の会話なんて、そんな主題があるわけではないのでそんなものだと思われる。